革のアレコレ: 革の種類・特徴
カーフスキン
カーフスキンとは、生後6ヶ月以内の仔牛の革を指します。
肌のキメが非常に細かく薄くて柔らかい質感が特徴です。その表情と希少性から、牛革の中で最高級とされ、高価なカバンや靴に使用されます。
吟面(革の表面)のキメ細やかな表情と柔らかい質感を活かすため、クロム鞣しを施し染料で仕上げるものが多いです。カーフスキンは、繊維が細いためキズが付きやすく、耐熱性が弱いというデメリットがあります。革小物などを作る際は、細心の注意が必要な難しい素材です。
仔牛自体の原皮の流通が非常に少ない為、現在国内で生産を行っているタンナーはほぼありません。海外で鞣された下地を仕入れて染色・仕上げのみを行っているのが現状です。一方海外では、フランスのデュプイ社やアノネイ社、ドイツのペリンガー社といった最高級ブランド御用達のタンナーが高品質のカーフレザーを作り続けています。