革のアレコレ: 革の種類・特徴

スエード

主に豚や羊といった小型動物の床面(革の裏面)をサンドペーパーやヤスリで擦り短く起毛させた革を指します。

スエードは、床面を起毛させる革素材です。主に豚や羊といった小型動物を加工することが多いので、牛など大型動物を加工するベロアと比較すると、毛羽が整っていて繊細な表情に仕上がる特徴があります。

吟面(革の面面)を起毛させるヌバックとは異なり、床面を起毛させるスエードは毛足が長くなります。毛羽を立たせるというよりは、毛羽を揃えるイメージで仕上げる革素材です。

ベロアのように毛羽の風合いを活かすため、基本的に染料仕上げを行います。毛足に染料が付着するので染色堅牢度は良くありませんが、ベロアと同じく、比較的安価に使用できる起毛革として人気の高い革素材です。靴や小物(ブックカバーや簡易的なバック)によく使用されています。

床面を表として使用する革素材なので、厚みを変えると吟面が無くなってしまい強度が低下します。
ハシモト産業では、強度の点から0.6mm~1.0mm程度の厚みをオススメしています。

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