革のアレコレ: 革の種類・特徴

ガラスレザー

ガラスレザーとは、鞣し後の乾燥工程をガラスやホーロー加工を施した鉄板に張り付けて行い、吟面(革の表面)を少し削って合成樹脂などで仕上げる革を指します。エナメル革と混同されることがありますが、エナメル革は、通常の乾燥工程を行い、吟面を削らずにウレタン樹脂などで仕上げる革を指します。

ガラスレザーは、樹脂仕上げを施した上品な光沢感が特徴的な革素材です。樹脂膜の効果で、通常に仕上げた革よりも、耐水性や耐久性が高くなります。塗料を乗せた後は、キズや毛穴も見えないほど均一な表情になるので裁断効率は抜群です。等級が低い原皮を使用することが多いので比較的安価な革素材になります。

吟面を樹脂と塗料で仕上げているので、メンテナンスの手間は省けますが、オイルなどが入らず、一度シワなどができてしまうとそこからヒビ割れてしまうので注意が必要です。

用途は、ビジネスシューズや学生靴といった買い替えを前提としたアイテムが多いです。袋物など、裏返しする工程があるものは、シワが入ってしまうのでオススメできません。

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