革のアレコレ: 革の種類・特徴
エルク革
エルク革とは、「ヘラ鹿」と呼ばれる大きい鹿の革を指します。
特徴は大きいサイズと厚さになります。別項にある同じ鹿革のディアスキンやバックスキンが150ds程度のサイズに対して、エルク革はその倍300ds程度の大きさがあります。厚み最大5mm前後の非常に厚い革素材です。
エルク革は、主にヨーロッパや北米で森林保護のため狩猟するヘラ鹿の皮を鞣した革素材です。(北米産のエルク革はムースと呼ばれることがあります。)野生動物(日本では生息していません。)の革なので、他の動物の革と比べるとキズが非常に多くなりますが、鹿革全般の特徴である滑らかな質感と柔軟性がある革素材なので、大きいサイズのバックやガッシリした仕様で厚みが必要な小物などに最適です。
ヘラ鹿の狩猟期間は限られているためエルク革の生産は安定していません。生産数が少なく希少価値が高い革素材なので、牛革に粗めのシボを施しエルク革を再現する動きもあるそうです。