革のアレコレ: 革の種類・特徴
エキゾチックレザー
エキゾチックレザーとは、主に「ワニ・トカゲ・ヘビ・ダチョウ・エイ」といった希少価値の高い動物の革を指します。( 牛・馬・豚・羊などは、一般革と称されます。)
特徴は動物の種類により異なりますが、それぞれ特徴的な紋様を備えています。ダチョウ(オーストリッチ)であれば突起状の模様「クイルマーク」があり、エイ(スティングレイ)であれば中央に石状の鱗「スターマーク」があります。クイルマーク、スターマークといったように付加価値をつけた呼び名も存在します。ワニは、産地により腹部の鱗の大きさや形に特徴があり、その紋様の美しさが革の価値につながります。
エキゾッチクレザーは、小判のものが多く、特徴的な紋様を商品に取り込むには裁断する職人の技術が問われます。また、ワニ革やエイ革を扱う場合は、革が硬いため縫製技術も必要とされます。特徴的な紋様が魅力的な革ですが、希少価値が高く、製造工程のコストもかかるので、エキゾチックレザーを使用した商品は高価なものがほとんどです。
近年では、牛革などの一般革に型押しをして代用することも多くなり、より本物のエキゾチックレザーに対する価値は上がっています。エキゾチックレザーのほとんどは、ワシントン条約などで商取引を制限されており市場に出回りにくいことが希少価値を高めています。