革のアレコレ: 革の種類・特徴
スティングレイ(アカエイ)
スティングレイとは東南アジア等の亜熱帯地域で捕れる「アカエイ」を鞣した革を指します。
牛革や馬革といった主な革はタンパク質が主成分になりますがスティングレイはカルシウムが主成分になります。吟面を特殊な技法で研磨することで磨いた石のような粒状の鱗が独特な模様となり“泳ぐ宝石”と呼ばれます。
鞣しや染色工程はもちろん製品化における裁断・縫製工程も特殊で小刀や強度の高い針などを使用しなければいけい硬質な革素材です。中央部分に“スターマーク”と呼ばれる光を感知する器官をもち製品化する際にはシンボルマークとして貴重な役割を果たします。
古くは刀の柄などの装飾に使われていました。フランスの刀職人の名をとり別名「ガルーシャ」と呼ばれたりもします。カルシウムが主成分なので吟面は非常に硬く強度に優れ、水分や汚れが中に浸透しないのでメンテナンスが簡単にできます。
エイ革の耐久年数は100年とも言われます。
最近では石をちりばめたような吟面の表情を活かして時計のベルトに使用されたりスターポイントをシンボルマークにした財布などが人気です。