革のアレコレ: 皮革用語・その他

腹子

腹子とは、胎児のことですが、皮革製品において「腹子」は、流産、死産に至ってしまった個体を指します。

牛に関しては、皮革製品においての腹子の個体数は極めて少なく、生後3か月以内に屠畜された雄の乳牛や肉牛を腹子と呼称しています。また、毛付きの牛革を「腹子」と呼ぶことも多いです。

馬に関しては、生後間もなく屠畜されることがないので、流産や死産の場合のみ毛付きの馬革として活用されます。牛に比べて数量はごくわずかです。一般的に「ポニー」と呼ばれていますが、成馬でも体長が140cm以下の小型種をポニーと呼びますし、毛付の馬革をポニーと呼ぶ場合もあります。

現在、皮革製品において腹子と胎児は同義語として用いられることはありません。

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