革のアレコレ: 加工・仕上げ
型押し
型押しとは、凹凸のついた金版に熱を加えながら圧力をかけて模様を表現する技法を指します。
型押しのメリットは、クロコダイルやオーストリッチなど希少動物の高価な革の表情に似せることができたり、革にある小さな傷を隠すことができる点です。また、革の表情が安定することで裁断効率がよくなりコストダウンにも繋がります。特徴としては、熱を加えて圧力をかけるので革が締まって薄く硬くなります。
以前は、革の傷隠しやコストダウンの目的で行われる加工でした。
しかし最近では、型押しの後に再度揉み解して自然な表情を持たせたり、裏から型を入れて表面に浮き出させたり、手間と工夫を凝らすことで商品価値を高める加工として注目されています。