革のアレコレ: なめし・染色

染色

物体の着色のために行われる作業。色材として染料を使用し、これを水などの溶媒に溶解した状態で適用し、かつ特別な結合剤(バインダー)を使用せず、革に結合着色させる方法をいう。ほかの着色法(例えば塗料による)に比べ、鮮明で透明感のある色調が得られること、革の表面だけでなく組織の内部まで着色し得ること、個々の繊維をこう着させず風合いと表面の感触を変えないこと、銀面模様を覆いかくすことがないことなどの特色がある。一方、革の種類(特に鞣しの違い)と染料の組み合わせに不適の場合があるので、注意して選択しなければならない。色調の調節(色合わせ)には熟練技術を要する。革の染色方法は革と染料液をドラム中で回転する方法(ドラム染色)が一般的であるが、パドル染色、スプレー染色も行われる。

皮革染色の特徴は、革繊維の耐熱性や耐アルカリ性が木綿や化学繊維などの繊維素材より低いため、クロム鞣し革の場合、染色温度の上限は約60℃、また弱酸性から酸性浴中で染色する必要がある。革の厚みが比較的に大きいことから浸透染色させるための処理が必要になる。

なめし・染色